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「ギリシアに還れ」5 ニュース記事に関連したブログ

2012/05/15 22:44

 

 

 片桐大史「ギリシアに還れ」5

 

 蛙石本部長は「要求書」を読み終えると、柏倉警察庁長官に電話で内容を報告した後、大きくため息をついて尻を椅子の前の方にずらし、両脚をドタッと机の上に投げ出して、ポケットからマイルドセブンを取り出した。ライターで火をつけて深々と息を吸い込むと、天井を仰いでふうと煙りを吐き出しながら、周りの部下たちに聞こえるように「こりゃあ、おれたちの手におえんなぁ。総理大臣が相手じゃ、どうにもできん。指令があるまで、対策本部は当分開店休業たい」と言った。

 

 人質事件に対して警察当局が強硬手段をとる場合、緊急に対処しなければ人質が危ないという情況がなければならない。対策本部はこの間にも、ホテルの従業員や宿泊客とこまめに連絡をとって情報を集めているのだが、今すぐ手を打たなければならないような緊迫した様子はなかった。「まあ、じっくりやるさ」と、部長はこぼすのだった。

 

 しばらくして、柏倉長官から電話が入った。「要求書」に書いてある「国民投票」と「国民投票に関する法律」の内容がどんなものか、調べてくれ、というものだった。早速、波多江巡査が浅井に問い合わせたら、柳橋の片桐書店に行って「浅井が頼んだ本」と言えばわかるということだった。

 

 福岡市中央区春吉一丁目に柳橋連合市場がある。幅2メートルほどの路地をはさんで、鮮魚、肉屋、野菜、果物などの生鮮食料品店や雑貨屋が軒を並べている。昔から、材料の新鮮さと値段の安さが評判で、夕暮れ時になると狭い路地が買物客でいっぱいになるのだ。その路地の中ほどの右手に片桐書店がある。

 

 戦後間もなく出店した当時は、この付近で唯一の本屋として繁盛したが、その後、近くに大型スーパーが進出して、そこの書籍売場が客をどんどん吸い上げるようになってから店は落目になり、今では新刊書といえば週刊誌と漫画雑誌くらいのもので、そのほかに子どもや学生相手に漫画本を貸し出して、どうにか暮しを立てているのだった。

 

 この本屋に浅井正と名乗る中年の男がふらりと尋ねて来たのは8月初旬の暑い盛りであった。差し出された名刺には「福岡市博多区中呉服町2-7、北原産業(株)九州出張所長」と書いてある。ベージュ色の涼しそうなスーツに紺のシャツ、まっ白なネクタイをきちっと締めた精悍な感じのこの男は、額の汗をハンケチでぬぐいながら、「本の出版をお願いしたいのですが・・・」と切り出した。

 

 主人は面喰(めんくら)って、

 「ほう、そりゃまた、どげん事情で私んとこへ?」と、団子鼻からずり落ちそうな眼鏡越しにこの珍客を見ながら尋ねた。

  「特別な事情はありません。仕事柄、あちこち廻りますが、たまたまこのあたりに来たときにお宅の店を覚えておっただけです」

 

 主人は、なんやろう、この男、というような表情で、

  「お見かけんとおり、うちは細々やっとる本屋ですばい。出版社なら天神あたりにいくらでんありまっしょうが?」と言った。

  「別に、どこの出版社でなければ、というようなことはないんです。費用が倍掛かるなら話しは別ですが、多少割高につく程度なら、最初にこうして伺ったところに引き受けてもらうほうが私の性分に合うんですよ。それに、片桐書店という名前が私のイメージにピッタリ来ましてね。本を出そうということになったとき、すぐさまここが頭に浮かびました。どうです?お宅のところから適当な出版社に下請けに出してくれませんか?」と浅井が言った。

 

 (気まぐれで続く)

 

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「ギリシアに還れ」4 ニュース記事に関連したブログ

2012/05/10 16:10

 


 片桐大史「ギリシアに還れ」

 

 国道202号線を挟んで、西鉄グランドホテルの筋向いに大名カソリック教会がある。左手に司祭館。中庭を挟んで右手に十字架の尖塔を頂く赤煉瓦の礼拝堂。福岡県警は事件の対策本部をこの礼拝堂に設置して蛙石県警本部長が総指揮をとることになった。

 

 現場はビジネスの中心街、天神の一画である。朝の通勤ラッシュが始まるころには、202号線の赤坂門から岩田屋までと、国体道路から50メートル道路まで、さらにホテル裏通りを交通遮断して警官や機動隊、パトカー、装甲車が包囲した。

 

 午前10時にホテル玄関から老人と女性、子どもら42人が解放された。警察は占拠の目的がわかるまで無用な手出しができないため、解放作業は順調に進んだ。最後尾の解放者が上着のポケットから一枚のチラシを取り出して、「犯人がこれを」と言いながら警官に差し出すと、彼はそれをひったくるようにして対策本部に走った。

 

 対策本部の蛙石本部長はそのチラシに目を通して思わず「ウーム」と唸った。そこには「要求書」と書いてある。ここに至ってようやく犯人の意図が明らかになったのである。その内容はつぎのようなものであった。

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

 内閣総理大臣 大平正芳 殿

 

 【 要 求 書 】

 

 1.目的

 

 国会議員の政策決定権を唯一絶対とする現行政治体制を矯正すると同時に、有権者が常に自己の責任において国政を正しく判断し、これに対処する習慣を身につけることを期待して、国民投票制度を常設する。

 

 2.国民投票

 

 (1)われわれが別途提示する「国民投票」の条文を現行憲法に追加する。

 (2)われわれが別途提示する「国民投票に関する法律」を施行する。

 

 3.国民投票の手順

 

 (1)国民投票の予備投票を下記の要領で実施する。

 全国の市区町村(政令指定都市以外の市、政令指定都市の区・特別区・町・村)ごとに、有権者の中から各14人を公開で無作為抽出し、これに前項2.の(1)(2)を提示して、一括して賛否を問う。

 (2)上記の予備投票で有効投票の過半数の賛成があれば、本投票を実施する。

 (3)上記の本投票で有効投票の過半数の賛成があれば、速やかにこれを公布する。

 

 4.期限

 

 (1)内閣総理大臣は前項3.の(1)に示す国民投票の予備投票を、超法規的措置によって1980年5月3日に実施すること。

 (2)内閣総理大臣は前項の実施を約束する声明を本年11月3日正午までに発表すること。

 (3)内閣総理大臣が前項の声明を指定時刻までに発表したら、その直後にわれわれは投降する。

 (4)内閣総理大臣が前項の声明を指定時刻までに発表しなかったら、われわれはその指定時刻に人質の一部を射殺して、その後、内閣総理大臣がその声明を発表する日まで毎日犠牲者を増やし続ける。

 

   以 上

 

   1979年10月30日  国民投票族 代表 浅井隆

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


 (気まぐれで続く)

 

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関連ニュース

数学オタクの階乗遊び「!」

2012/05/06 19:28

 

 
前稿(2012/05/03付)
アップした後、すぐ気が付いた。ひょっとしたら、数学オタクが「!」を使った数字遊びで喜んでいるだけか、と。
 
そこで早速、Wikipediaで感嘆符「!」の別の意味を調べたら、あった。
 
数学 」の項に「階乗を表す。例 3!=3×2×1=6」だと。
 
「階乗」を教わらなかったganjiiとしては、ここで「一休さん」の歌に習って、
 
こ~れは、まいった、しくじった
あは、はっはは、おっほほほ~

と、いきたいところだが、おっと、どっこい、そうは問屋がおろさない。なぜなら、この出題者と小学生の問答遊びは「!」を文字表記して初めて成立するのであって、これを音声問答でやろうとしたら「!」を発声できずに行き詰る。つまり「欠陥遊び」である。
 
ともあれ、数学者たちが算数・数学計算式の「正解・誤答ルール」を捻じ曲げたのではないことがわかって、ganjiiは安心した。

 

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おっと、五月五日だべ

2012/05/05 16:42

 


五月五日といえば「鯉のぼり」だべや。


 

 鯉のぼり

 

 1913年(大正2年)尋常小学唱歌

 作詞:不詳 作曲:弘田龍太郎

 

 甍(いらか)の波と 雲の波

 重なる波の 中空(なかぞら)を

 橘(たちばな)かおる 朝風に

 高く泳ぐや 鯉のぼり

 

 開ける広き 其の口に

 舟をも呑(の)まん 様(さま)見えて

 ゆたかに振(ふる)う 尾鰭(おひれ)には

 物に動ぜぬ 姿あり

 

 百瀬(ももせ)の滝を 登りなば

 忽(たちま)ち竜に なりぬべき

 わが身に似よや 男子(おのこご)と

 空に躍るや 鯉のぼり

 

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「40-32÷2=4」が正解だって?!

2012/05/03 18:57

 

 
「40-32÷2=4」が正解だって?!
 
女医^^;遊佐奈子さんのブログをみてganjiiは、
 
 ビックリ仰天 
 腰抜けて~ 
 脳天湯気吹き 
 怒髪天まで逆立った~ 
 
そこには、ナ、ナ、ナント、
 
40-32÷2=4・・・・・正解
40-32÷2=24・・・・・誤答
 
と書いてあるではないか!
 
オイ、こら。冗談やめとけ!
オレの知らぬ間に、いったい、どこのバカ学者どもが、算数・数学計算式の「正解・誤答ルール」を捻じ曲げやがったんだ?
ganjiiの専攻は文系だが、小中高校時代までは理系の算数・数学にも興味があった。その当時の計算式では、
 
①40-(32÷2)=24・・・・・正解
②40-32/2=24・・・・・正解
③40-32÷2=24・・・・・正解
 
だった。上記③のケースについても「乗除記号は加減記号より優先する」というルールを適用したのである。

 

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「ギリシアに還れ」3

2012/04/30 23:12

 

 

 片桐大史「ギリシアに還れ」3

 

 「あんたと話すことはない!」と、浅井が怒鳴り返した。

 「おいっ、待て待て!すまん。悪かった。謝るけ、切らんといてくれ。こんとおり・・・」と、波多江巡査は目の前の電話機に向かって何度も頭を下げた。 

 「・・・・・・」

 「泊り客は大丈夫ですな?」と、波多江が神妙な態度で尋ねた。

 「安全です。負傷者はおりません」と浅井。

 「ほんまに?」と波多江。

 「従業員か、泊り客のだれかれに確かめてください。ホテルの電話は全部オープンにしています」

 「おお、こりゃどうもご親切に・・・」

 

 「ところで、あんたらのメンバーは何人かね?」と波多江。

 「15人です」

 「15人・・・・・。そら、ラグビーのチームといっしょやなぁ」と、波多江がくだけた調子に戻って言った。

 「アッハハハハハハ」と、いきなり浅井が笑った。

 「そのとおりです」

 「しかし、補欠なしで試合はできんぞ。一人でんコケたらおしまいや。何百人おるか知らんが、大勢の泊り客を管理しきるかね?」

 「今、宿泊客のリストを整理中ですが、老人と女性と子どもは解放しますので、人数はかなり減るでしょう」

 「そら、いつごろな?」

 「間もなくです。正面玄関から出てもらいます。どさくさに紛れて踏み込もうなどと考えないでください。事を急いで犠牲者を出すことは愚かなことです」

 「わかった。早まったことをせんようにワシが言うとく」

 

 「・・・ところで、どうじゃ、あんたらが持っとる武器の様子をちィと教えてくれんかのう」

 「メモを用意してください」と浅井。

 波多江はあわてて机の引出しから紙と鉛筆を取り出した。

 「コルトM-1911-A型拳銃が20挺。ベレッタM12SMG型マシンガンが7挺。それに手榴弾が1ケース」

 「おいおい、そげん、なんもかんもしゃべって大丈夫か?少しはだまくらかしといたほうが身のためだぞ」

 「あなたが上司に報告するネタとしては、こんなものでいいでしょう」

 「いや、まだあるぞ。国民投票族っちゃ、いったい、どんな集まりな?」

 「雲上から下界を眺めてナビゲイトするディレッタントたち、とだけ言っておきます。背後関係は何もないので調べてもむだでしょう。それから、今後、外部との連絡はすべてあなたを通じてとることにします。いいですか、波多江巡査」

 「よし、わかった。・・・この電話を交換台に戻してくれ。支配人と連絡とりたいが構わんかね?」

 「支配人は私の目の前にいます。代わりましょう。なんでも聞いてください」と浅井。

 

 やがて、

 「はい、代わりました。支配人の川端と申します」。事件の渦中にいるというのに、やけに落ち着いている。

 「けが人がゼロちゅうのは確かですか?」と波多江。

 「さあ・・・。負傷者が出たという報告は聞いておりません」

 「発砲事件はなかったとですか?」

 「銃声は何回も聞きましたが、浅井さんは威嚇射撃と言っています」

 「いま、そこにはどんな人間がおるとですか?」

 「グループの人が浅井さんほか二人と、私とフロント主任の二人です」

 「銃で脅されとるっちゃなかですか?」

 「いいえ」

 

 「そこはどんな部屋ですか?」と波多江。

 「支配人室です」と支配人。

 「彼らが押し入ったのは何時ごろですか?」

 「6時前ごろだったと思います」

 「どっから侵入したとですか?」

 「よくわかりませんが、みなさん、普通のお客様として以前からお泊まりだったようです」

 「宿泊者名簿はどうなっとりますか?」

 「浅井さんの手元にあります」

 

 「ホテル全体の人数はわかりますか?」と波多江。

 「お客様が206人、夜勤の従業員が31人です」

 「この206人の中に15人のグループが含まれるわけですな?」

 「外部から侵入者がなかったとすれば、そうですね」

 「泊まり客の中に重要人物はいますか?」

 「さあ、重要人物といわれましても・・・。事前に特別扱いを要請された方はおられません」

 「ありがとう」

 電話を切ると、波多江巡査は再び受話器を取りあげて、本署のダイヤルを廻した。

 

 (気まぐれで続く)

 

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「ギリシアに還れ」2

2012/04/28 01:35

 

 

 片桐大史「ギリシアに還れ」

 

 =================================

 首相問うて曰く; 合意成り難し、如何にせむやと

 子答えて曰く; 宜しく民意に諮るべしと

 首相問うて曰く; 民意汲み難し、如何にせむやと

 子答えて曰く; 幹線の渋滞するや、宜しくバイパスを開くべしと

 =================================

 

 1979年10月30日、福岡県警察署大名派出所の宿直室で眠りこけていた波多江巡査が電話のベルで叩き起こされたのは朝6時を少し廻ったころだった。すぐ目と鼻の先にある西鉄グランドホテルが「国民投票族」と名乗る男たちに占拠されたので、ただちに急行せよという本署からの指令である。

 

 波多江巡査が慌てて駆けつけると、正面入口のガラス戸に大きな張り紙があり、《われわれはすべての出入口を封鎖した。人質の安全は保証する。ただし、警察が強行突入すれば不測の犠牲者が出るだろう。くれぐれも慎重に対処するよう要請する。国民投票族》と書いてある。  

 

 腰の拳銃をそっと抜いてガラス戸越しに中の様子を窺う波多江巡査は、ロビーの奥に、銃を構えた二人の男を認めて一瞬はじかれたように体をかわしてコンクリートの壁に張りついた。  

 

 ・・・迷彩服に濃緑のヘルメット。やつらはおれを見たろうか?・・・確かに見た。それが撃ってこんのはどげんしたこっちゃ・・・。そうつぶやきながら、用心深くもういっぺん覗くと、二人とも、じっとこちらを見ているだけである。 

 

 その手前の豪華なこげ茶色の皮製ソファには、手ぶらの男たちが4人並んでこちら向きに座っている。表情が強張っているところから、泊まり客であることがわかる。人質を盾にして警察官の突入を阻む構えだ。そのほかに人影は見えない。

 

 波多江は横手に廻ってガレージに通じる出入口を押してみたが開かない。裏側の従業員出入口も、反対側の横手の非常階段のドアも施錠している。彼はもう一度表に廻って、この14階建ての白亜の建物を眺めた。東の空がようやく明けて黒い窓ガラスが朝日を映している。あちらこちらの窓に、カーテンをずらして外の様子を窺う泊り客の顔が見える。  

 

 やがて、けたたましいサイレンを鳴らしてパトカーが次々到着。大勢の警察官がホテルを取り巻き始めた。波多江はその中に目ざとく福岡県警の佐田公安二課長の顔を見つけて手短に報告を済ませると、すぐさま派出所にとって返して受話器を取り、ホテルのダイヤルを廻した。交換譲に身分を名乗り、族のリーダーに取り次ぐよう頼むと、しばらくして、 「浅井です」という落着いた声が返ってきた。 

 「あんたが国民投票族のリーダーかね?」

 「そうです」

 「おい!無茶なまねはやめんか!なんが欲しいとか。要求を言うてみィ。金か、それとも囚人の釈放か?」と、波多江巡査は噛みつくように言った。

 「玄関の張り紙を見ましたか?」

 「知るか、そんなもん。今言えん理由でもあっとな。まさか冗談でやっとるわけじゃなかろうもん」

 「一言で言えるようなことではありません」

 「一言で言えんなら、二言でん三言でん言うてみんか」

 「なんでそんなにあせるんですか?」

 「そちらの目的がわからんかったら、こちらも手の打ちようがなかたい。それじゃ、困る。さあ、言うてみィ、無茶な要求でなけれゃ、できるだけ呑むように努力するぞ」

 「あなたにそれだけの権限があるんですか?」

 「なんだと?きさまァ!」

  波多江はムカッときて、思わず近くの椅子を蹴とばした。興奮のあまり、受話器を持つ手がぶるぶる震えている。

 「やい!国賊!シト(人)が下手(したて)に出とりゃ、いい気になりくさって。きさま男か!?」

 「・・・・・」

 「男なら出て来い!銃でんなんでん持って来い!おれはキサマんようなドブネズミに拳銃は使わんぞ。警棒で脳天をぶち割ってくれる。おいっ、出て来い!」

 

 (気まぐれで続く)

 

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「ギリシアに還れ」1 ニュース記事に関連したブログ

2012/04/26 00:55

 


片桐大史「ギリシアに還れ」1


[梗概]


 1979年10月30日未明、「国民投票族」と名乗る男たちが福岡市内のホテルを占拠して泊り客を人質にとり、日本国憲法を改正するよう大平首相に要求した。


 その要求は、①日本国憲法に「国民投票」の1章を追加する②別途「国民投票に関する法律」を新設する-の2件について国民投票で賛否を問え、というものである。その実施声明を大平首相が4日後の正午までに発表しなければ、人質の一部を射殺するという。


 詳しい内容は「片桐書店」に行けばわかるという。同書店に積み上げられた「ギリシアに還れ」の在庫1万冊はメディアの宣伝に乗ってその日のうちに底をつき、ただちに増刷の手配がされた。

 

 犯人が著作権と版権を持つこの本には、政治腐敗を断ち切る新しい政治システムがわかりやすく書いてある。彼らはこの本の収益を行動資金に当て込んでいるのだった。


 その日の夜、日本テレビが特別座談会を組み、藤本義一氏の司会で藤原弘達氏と竹村健一氏にこの事件を語らせた。座談会は3人が例によって関西弁でオチョクリながら、犯人たちが要求する政治システムを「政治の原点に立ち返っている」と持ち上げて、逆に現在の政治制度の欠陥を暴露するような形になった。


 国会議員も役人も財界も対応策を決めかねていた。警察庁対策本部は実力行使の計画を練るが、要求期限に間に合いそうもない。


 期限2日前の夜、犯人のリーダーが日本テレビで所信表明演説を行なった。その主張は、国会議員と役人の癒着による不正乱脈が目を覆うばかりである、これを断ち切るため有権者を主役に据えて、ことあるごとに国民投票で決着をつけさせろ、というものだった。


 この番組は史上空前の視聴率をあげた。そして、彼らの要求どおりに国民投票をやってみろという世論が高まった。


 議員と役人たちが反対に出た。既得権を有権者に奪われたくないという本音が見え透いていた。財界は、有権者という不特定多数が実権を握った場合、どこまで国家経営をコントロールできるか心配だった。


 大平首相は困った。そして、とりあえず期限を引き延ばす戦術で相手の出方を見たうえで強硬手段をとることになった。


 4日目、期限の時刻を過ぎて間もなく、犠牲者が出た。泊り客の一人、73歳の禅僧が頭を撃ち抜かれて運び出されたのである。続いて犯人は、第2の犠牲者が間もなく出ると通告してきた。

 

 大平首相はついに涙を呑んで「超法規的措置を以てこの政治システムの採否を国民の審判に仰ぐ」と発表した。


 新憲法施行後32年、「国政大革命」の審判が初めて有権者の手に委ねられることになった。禅僧の死がその引き金となったのだが、そこには・・・・・。

 

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吉本隆明ねぇ・・・ ニュース記事に関連したブログ

2012/03/17 23:41

 

 

ふぅ~ん、吉本隆明ねぇ・・・。

まだ87歳だったのか。

 

学生時代(1960~1964年)に「日本読書新聞」や「週刊読書人」や「朝日ジャーナル」や「世界」や「中央公論」あたりでよく見かけたけど、特別な印象は無いなぁ。

 

あ、そうだ、5年ほど前に、ここイザ!で彼をとりあげて、コメント欄でバカ呼ばわりしたことを思い出した。

⇒ http://ganjii.iza.ne.jp/blog/entry/154233/#cmt

 

 

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イザ![風流庵]うたかたの夢記録

2012/02/28 22:15

 

 

イザ![風流庵]うたかたの夢記録


 


イザ!24時間ブログランキング]

 

 

【注】上記の画像は2012/02/26su/10:35現在でganjiiが取得した[イザ!24時間ブログランキング]のキャッシュ・データです。

⇒ http://www.iza.ne.jp/voice/blogranking/

データは24時間毎に自動更新されるので、その時刻を過ぎるとユーザーには検証する手段が無くなりますが、イザ!を提供してくださっている(株)産経デジタルのサーバーには一定時期まで保管されます。


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